-------- ☆ ☆ ☆☆ 旅行と映画好きスタッフの独り言 ☆☆ ☆ ☆ -------
28年かけて徒歩で世界一周が達成された、というニュースが目に入りました。
そのイギリス人冒険家は、1998年に出発後、飛行機・列車・車両・船などの乗り物を一切利用せずに世界一周を成し遂げたとのこと。
最後には英仏海峡を泳いで帰還したということで…何とも凄い話ですね。
大陸間の移動は果たしてどうやっていたのか気になります。
映画クルーから出資を得て撮影もされていたようですので、公開されたらぜひ見てみたいと思います。
さて、今回の『映画好きスタッフが紹介するおススメ映画』は、趣向を変えて私が最近見始めたドラマ『VIVANT』についてご紹介します。
2ではありませんよ、初代の方です。
今更ながら視聴し始めまして、話数としては折り返したところなのですが…とても面白いですね…。
毎話毎話に盛り上がりポイントがしっかり用意されていてダレルことが一切ないですし、謎が謎を呼ぶ展開も先が気になって好みです。
まだ視聴してない方、おススメです。
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この文章は、単なる「旅行好きスタッフの日記」ですが、実は中に
冒険史・映画制作・テレビドラマ制作の裏側という3つの面白い話題が詰まっています。順番に掘り下げてみます。
①「28年かけて徒歩で世界一周」の冒険家とは?
この人物はイギリス人冒険家の Karl Bushby です。
彼の挑戦は「ゴリアテ・エクスペディション(Goliath Expedition)」と呼ばれ、1998年に開始されました。ルールは非常に厳格で、
- 交通機関で距離を稼がない
- 自分の足で地球を横断する
- 故郷へ戻るまで旅を終えない
というものでした。最終的には約28年をかけ、世界を徒歩中心で巡る旅を達成しました。
ザ・ガーディアン
「でも海はどうするの?」という疑問
ここが一番面白いところです。
徒歩で世界一周と言っても、地球には当然、
などの海があります。
普通なら船や飛行機を使いますが、彼の場合は「移動手段として距離を進める船は禁止」という考え方でした。
そのため、
- ベーリング海峡 → 氷上歩行など特殊な方法
- カスピ海 → 泳ぎによる横断
- 英仏海峡 → 最後は泳いで英国へ
という、常識外れの方法を選択しました。
New York Post
つまり「徒歩旅行」というより、
徒歩+極地探検+水泳+国境交渉+サバイバル
を組み合わせた、昔の探検家に近い挑戦だったわけです。
② なぜこんな冒険が映画になるのか?
文章中の、
映画クルーから出資を得て撮影もされていた
という部分は、現代冒険の特徴をよく表しています。
昔の探検家は、
などから資金を得ていました。
しかし現代では、
- ドキュメンタリー映画
- 配信サービス
- YouTube
- スポンサー企業
が冒険資金を支えるケースが増えています。
理由は単純で、
「冒険そのものがコンテンツになる時代」
だからです。
例えば、
- 南極単独行
- エベレスト登頂
- 無補給ヨット世界一周
- 極地マラソン
なども、映像化によってスポンサーが付きやすくなりました。
今回の旅も、単に「歩いた人」ではなく、
「28年間、人間はどこまでできるのか?」
という物語になっています。
冒険映画では、成功そのものよりも、
がドラマになります。
ハリウッドが好むのも、実はこういう部分です。
③ 『VIVANT』が面白い理由――テレビドラマなのに映画的
次に『VIVANT』です。
このスタッフさんの、
毎話毎話に盛り上がりポイントが用意されていてダレない
という感想は、まさにこの作品の狙いを表しています。
VIVANT は2023年に放送されたTBSの日曜劇場で、堺雅人さん主演、福澤克雄さんが演出・原作を担当した大型ドラマです。
TBSテレビ
普通の日本ドラマとは少し作り方が違います。
業界的に見る『VIVANT』の特殊さ
① 日本ドラマなのに「海外ドラマ型」
一般的な日本の連続ドラマは、
が多いです。
しかし『VIVANT』は、
- 国家機密
- 国際テロ
- 諜報組織
- 海外ロケ
- 巨大な陰謀
を扱います。
構造としては、
24Homelandのような海外スパイドラマに近い作りです。
② 「謎を引っ張る」脚本技術
『VIVANT』が視聴者を離さなかった理由の一つは、
情報を全部説明しないこと
です。
例えば、
「この人物は味方なのか?」
「主人公は本当は何者なのか?」
「敵と思った人間が実は違う?」
という疑問を毎回残します。
これは脚本技術では、
クリフハンガー
と呼ばれる手法です。
海外ドラマでは非常によく使われます。
昔なら、
「次週予告を見る」
でしたが、現在は、
「配信で一気見する」
時代なので、この構造が特に相性が良いです。
④ なぜ今のドラマは映画化しているのか?
『VIVANT』のような作品が増えた背景には、映像業界の事情があります。
昔のテレビドラマ:
低予算で毎週制作
現在:
配信サービスとの競争
になりました。
視聴者は、
- Netflix
- Amazon Prime Video
- Disney+
などで海外作品を見るため、日本のドラマも、
「テレビドラマだけど映画級」
を求められるようになりました。
その結果、
- 海外ロケ
- 大規模セット
- 豪華キャスト
- 映画スタッフ参加
が増えています。
『VIVANT』もまさにその流れにある作品です。
TBSテレビ
⑤ 実は「冒険」と「ドラマ」は同じ構造
面白いのは、最初の徒歩世界一周と『VIVANT』が似ていることです。
どちらも、
主人公は普通ではない状況に置かれる
↓
次の問題が発生する
↓
簡単には解決しない
↓
さらに大きな謎が現れる
という構造です。
つまり人間は、
「先が読めない旅」
に惹かれるんですね。
徒歩世界一周も、
「次の国境を越えられるのか?」
というリアルなサスペンス。
『VIVANT』も、
「この人物は敵か味方か?」
というドラマ上のサスペンス。
ジャンルは違いますが、根っこは同じです。
まとめると
このスタッフさんの記事の面白さは、
- 28年間歩き続けた冒険家 → 現実世界の壮大な物語
- 『VIVANT』 → 作られた世界の壮大な物語
を並べているところにあります。
人間は昔から、
「未知の場所へ行く人」
「未知の真実を追う主人公」
の物語が好きです。
だから探検記も、スパイドラマも、映画も、結局は同じ欲求――
「自分では行けない世界を覗いてみたい」
という好奇心を満たしてくれる娯楽なのだと思います。