実は、「南極にはペンギンしかいない」というイメージは半分正解で、半分間違いです。
南極で暮らす代表的な動物
🐧 ペンギン
もちろん最も有名です。
主な種類は
- コウテイペンギン
- アデリーペンギン
- ジェンツーペンギン
- ヒゲペンギン
ちなみに、コウテイペンギンは冬に繁殖する世界で唯一の鳥です。気温がマイナス40℃以下でも卵を守ります。
🦭 アザラシ
実は南極ではペンギン以上によく見かけることもあります。
代表的なのは
- ウェッデルアザラシ
- ヒョウアザラシ
- カニクイアザラシ
特にヒョウアザラシは「南極のライオン」とも呼ばれる肉食動物で、ペンギンを捕まえて食べます。
🐋 クジラ
夏になると
- ミンククジラ
- ザトウクジラ
- シャチ
などが南極海へやって来ます。
理由は後ほど紹介する「オキアミ」が大量にいるからです。
🐦 鳥
飛べる鳥もいます。
例えば
- ナンキョクオオトウゾクカモメ
- ユキドリ
トウゾクカモメはペンギンの卵やヒナを狙う、かなりしたたかな鳥です。
🦐 実は一番重要なのは「オキアミ」
南極の生態系の主役はペンギンではありません。
ナンキョクオキアミという数センチの甲殻類です。
これを
- ペンギン
- アザラシ
- クジラ
- 魚
- イカ
みんなが食べています。
業界では「南極の食物連鎖を支えるスーパースター」と言われるほど重要です。
犬はいるの?
これは面白い話があります。
昔はいました。
探検家たちは
- ハスキー
- サモエド
- グリーンランド犬
などのそり犬を連れて南極探検をしていました。
例えば、ロアール・アムンセンの南極点到達でも、犬ぞりが大活躍しています。
でも現在は「いません」。
1994年までに、すべての犬が南極から退去しました。
理由は
- 犬の病気がアザラシなどに感染する恐れ
- 外来生物を持ち込まないため
- 南極の自然を守る国際的な取り決め
があったからです。
つまり、
「昔は犬がいた。でも今は一頭もいない。」
が正しい答えです。
雑学① ペンギンとシロクマは会えない
よく映画では一緒に描かれますが、
- ペンギン → 南極
- シロクマ → 北極
なので自然界では絶対に出会いません。
雑学② 南極には陸上哺乳類がいない
南極大陸には
- キツネ
- オオカミ
- シカ
- ウサギ
などの陸上哺乳類は生息していません。
理由は寒さだけでなく、植物がほとんど育たず、食べ物がないからです。
雑学③ 南極には昆虫もほとんどいない
唯一有名なのが
ベルギカ・アンタルクティカ
という羽のない小さな昆虫です。
体長は2〜6mm程度ですが、南極に一生住めるよう進化した珍しい生き物です。
研究者の「業界話」
南極観測隊では、「ペンギンよりアザラシの方が近くまで来る」という話がよくあります。
一方で、ペンギンは人をあまり恐れず、よちよち歩いて観測機材をのぞき込みに来ることもあります。そのため研究では人間から不用意に近づかず、野生動物にストレスを与えない距離を保つことが重視されています。
さらに、南極で活動する研究者の間では「本当にすごい主役はオキアミ」という認識が広く共有されています。わずか数センチの生き物ですが、その豊富さがペンギン、アザラシ、クジラ、海鳥など巨大な生態系全体を支えているからです。
つまり、南極は「ペンギンだけの世界」ではなく、海を中心に多くの生き物がつながって暮らしている巨大な生態系なのです。
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