面白いテーマですね😊 ただ、最初にひとつだけ補足すると、120cmならベリーロールは十分現実的ですが、170cmを背面跳びで跳ぶのは、かなり高いレベルです。一般的には高校・大学の競技経験者や、それに近い技術が必要になる高さです。
第1段階 120cmをベリーロールで跳ぶ
ベリーロール(ストラドル)は、1960年代頃まで世界の主流だった跳び方です。
「ベリー(腹)」という名前ですが、実際には横向きでバーに覆いかぶさるように越えるため、お腹がバーの上を通るように見えることから名付けられました。
① 助走
助走は7~9歩ほど。
昔の選手は現在の背面跳びほど大きなカーブを描かず、
- やや斜め
- 最後だけ少し内側へ
という助走が多く見られました。
② 踏み切り
例えば左足で踏み切るなら
- 左足で強く地面を押す
- 右膝を高く振り上げる
- 腕も一緒に振り上げる
ここで高く浮くことが重要です。
③ バーを越える
最初に
- リード脚
- 胸
- お腹
- 後ろ脚
の順番でバーを越えます。
実は体の重心はバーの少し上を通ります。
④ 着地
昔は現在のような分厚いマットがありませんでした。
そのため
- 足
- 手
- 腰
の順で着地していました。
120cmなら
成人男性なら
- 助走
- 踏み切り
さえ安定すれば十分狙える高さです。
業界話① ベリーロールが消えた理由
1970年代以降、ほとんどの大会で見なくなりました。
理由は単純で、
背面跳びの方が10〜20cm以上高く跳びやすいからです。
現在でもベリーロールで競技する選手はごく少数です。
第2段階 170cmを背面跳びで跳ぶ
170cmになると、技術が一気に重要になります。
① カーブ助走
助走は8〜10歩。
最後の4〜5歩でカーブを描きます。
このカーブが
- 回転力
- 上方向への力
を生み出します。
初心者ほど真っ直ぐ走ってしまい、高く跳べません。
② 踏み切り
踏み切りでは
「前」ではなく
真上へ飛ぶ
意識が大切です。
③ バーを越える
背面跳び最大の特徴は
- 頭
- 肩
- 背中
- 腰
- 足
の順番で越えること。
身体を弓のように反らせる「ブリッジ姿勢」を作ることで、身体の重心はバーの下を通ることさえあります。
これが背面跳びが非常に効率的な理由です。
④ 着地
現在は厚さ50〜80cmほどの専用マットがあるため、
背中から安全に着地できます。
雑学① フォスベリー革命
背面跳びは、1968年メキシコオリンピックで
が金メダルを獲得したことで世界中に広まりました。
当時は
「そんな跳び方で勝てるわけがない」
と言われていましたが、
優勝後わずか10年ほどで世界の主流が背面跳びに変わりました。
スポーツ史に残る技術革新の一つです。
雑学② 世界記録はどれくらい?
男子の世界記録は
2m45cm
という驚異的な高さです。
これは一般的な家庭用ドア(約2m)より約45cmも高く、まるでバスケットボールのゴール下あたりを越えるような感覚です。
業界話② 実は「170cm」は壁
指導現場ではよく
- 120cmまでは勢いで跳べる
- 140〜150cmで技術が必要になる
- 170cm前後で本格的な競技者の領域
- 180cmを超えると全国レベルが見えてくる
と言われます(もちろん年齢や体格によって異なります)。
170cmでは、筋力だけでなく、
- 助走スピード
- カーブ技術
- 踏み切り角度
- 空中姿勢
- バーとの距離感
これらが高いレベルでそろう必要があります。
まとめ
- 120cm(ベリーロール):基本動作を身につければ十分狙える高さ。昔の主流技術で、腹をバーにかぶせるように越える。
- 170cm(背面跳び):カーブ助走と空中姿勢が重要で、本格的な競技レベルの技術が求められる。
- 豆知識:現在の背面跳びは、1968年のフォスベリーの成功をきっかけに世界へ広まり、高跳びの常識を大きく変えました。スポーツ界では、用具(厚い着地マット)と技術革新が競技スタイルを一変させた代表例として語られています。
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