2025年12月26日金曜日

エドガー・ケイシー、自動筆記、上手い論点のズラシ方などについて

エドガー・ケイシー、自動筆記、上手い論点のズラシ方などについて、雑学や業界話を交えながら解説してください。

とても相性の良いテーマですね。
エドガー・ケイシー/自動筆記(オートマティズム)/論点のズラシ方は、
実は「オカルト」「心理学」「営業・政治・コンサル」の三つの業界で共通の技法として扱われてきました。

以下、信じる/否定するを超えて「どう機能していたか」という視点で解説します。


1. エドガー・ケイシーとは何者だったのか(雑学つき)

エドガー・ケイシー(1877–1945)は
「眠れる預言者」と呼ばれたアメリカの民間霊能者です。

彼の特徴

  • 自分が眠っている間に語る

  • 医療・前世・アトランティスなどを語る

  • 起きると内容をほぼ覚えていない

  • 記録係が速記(←ここ重要)

業界話:なぜ彼は「危険視」されなかったのか

当時のアメリカは

  • 心霊研究協会

  • 催眠療法

  • 自動書記(オートマティズム)
    学術と民間の境界線にありました。

👉 ケイシーは
「私は何も主張していない。ただ眠って話しているだけ」
という立場を取ったため、
宗教裁判にも科学的否定にも真正面から当たらなかった。

これは後述する論点のズラし方の完成形です。


2. 自動筆記(オートマティズム)とは何か

定義(心理学寄り)

意識的コントロールを最小化した状態で、言語や動作が出現する現象

有名な使用者:

  • ユング(患者の夢・象徴の記録)

  • シュルレアリスト(ブルトン)

  • 心霊主義者(19世紀)

  • 現代では即興作家・作詞家

雑学:脳科学的に見ると

  • 前頭前野(自己検閲)が弱まる

  • デフォルト・モード・ネットワークが活性化

  • 記憶・連想・象徴が「未編集」で出る

つまり
「本当か嘘か」ではなく「編集されていない」


3. ケイシーが使った“論点のズラし方”

ここが核心です。

① 主張の主体を消す

❌「私はこう思う」
⭕「この状態では、こう語られる」

→ 批判されても
「私個人の意見ではありません」

これは現代で言えば:

  • AIが言った

  • データが示している

  • 現場の声としては…


② 真偽の軸をすり替える

❌「それは事実か?」
⭕「役に立ったか?」

ケイシーの医療リーディングは

  • 科学的根拠は怪しい

  • しかし一部の患者は改善した

👉 批判されると
「効果があった人もいる」
という実用軸へ移動。

これは今の

  • 民間療法

  • ウェルネス業界

  • コーチング
    でも常套手段。


③ 神秘を「比喩」に退避させる

アトランティス?前世?

  • 象徴として読む

  • 心理的物語として読む

  • 個人の意味づけとして読む

反論が来たら抽象度を上げる

これを業界では
👉 「解釈可能性を開いたままにする」
と言います。


4. 自動筆記 × 論点ズラしの現代的応用

① コンサル・営業

  • 「私の意見ではなく、顧客の声です」

  • 「データがこう示しています」

  • 「仮説として置いてみると…」

👉 責任の所在をぼかしつつ、話を前に進める


② 政治・メディア

  • 「専門家の間では…」

  • 「一部ではこう言われている」

  • 「SNS上では…」

👉 発言者は安全圏、論点は移動


③ クリエイター・作家

  • 無意識から出したものは「作品」

  • 作者の意図を問われたら

    • 「解釈は自由です」

👉 自動筆記的立場の完全勝利


5. 注意点:ズラしすぎると何が起きるか

業界の失敗談

  • スピリチュアル詐欺

  • 陰謀論ビジネス

  • 責任回避型マネジメント

共通点:

  • 主体が永遠に現れない

  • 検証不能

  • 反論不能

👉
ズラしは技術であって、免罪符ではない


6. まとめ(一文で)

  • ケイシーは「真偽」を語らず「状態」を演出した

  • 自動筆記は無意識の編集前出力

  • 論点ズラしは責任と抽象度の操作

  • 現代でも最前線のコミュニケーション技術

もし次に進むなら

  • ユングと自動筆記の違い

  • AIの発話は現代のオートマティズムか?

  • 論点ズラしを見抜くチェックリスト

なども、かなり面白い話になります

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