はい、表せます。しかも、ここには「平方根」から「任意の n 乗根」、さらに 対数(Log)・指数・複素数へつながる、数学のかなり美味しい世界があります。
たとえば、
なので、
です。
同じ発想で、
なら、
となります。
まず「n乗根」は全部、指数で書ける
一般に、
です。
したがって、
と、全部同じ形式になります。
さらに、
です。
つまり、
「n乗するとRになる数」を探す操作が、指数
を掛ける操作
になっています。
では、Logを使うと?
ここからが面白いところです。
「
を3乗したら になる」つまり、
を考えます。
両辺の対数を取ると、
対数の性質
によって、
したがって、
です。
最後に指数関数へ戻すと、
となります。
つまり、
です。
これはもちろん、
まで一般化できます。
実は「平方根」もLogで書ける
たとえば、
なら、
ですが、
とも書けます。
つまり、
です。
そして3乗根なら、
4乗根なら、
となります。
ここに「指数関数と対数関数は表裏一体」という話が出てくる
数学的には、
と
は、互いに逆の操作です。
たとえば、
なら、
です。
言い換えると、
指数関数は「何乗するか」を作る。
対数関数は「何乗したのか」を取り出す。
という関係です。
さらに面白いのが「計算機の裏側」
実は、コンピューターで
のような計算をするとき、概念的には
というルートが非常に重要です。
たとえばPythonなら、
import math
R = 1000
x = math.exp(math.log(R) / 3)
print(x)
とすれば、
が得られます。
なぜなら、
なので、
そして、
だからです。
これは昔の「対数表」の世界にもつながります
ここが数学史的にかなり面白いところです。
昔、電卓やコンピューターがなかった時代には、掛け算・割り算・べき乗・根の計算は大変でした。
そこで大活躍したのが対数表です。
対数には、
という性質があります。
つまり、
掛け算
を、
対数にすると
という「足し算」に変換できます。
そして、
なので、
n乗
を、
n倍
に変換できます。
さらに、
は、
に変換できます。
つまり昔の人は、
「難しい乗根計算を、対数表を使って割り算に変換する」
ということを実際にやっていました。
そして「計算尺」が登場する
昔の技術者・科学者が使っていた**計算尺(slide rule)**は、まさにこの対数の性質を利用した道具です。
計算尺の目盛りは普通の等間隔ではありません。
「対数目盛」になっています。
そのため、目盛りをずらすだけで、
が計算できる。
さらに工夫すれば、
- 掛け算
- 割り算
- べき乗
- 平方根
- 立方根
などまで計算できました。
20世紀のエンジニアにとっては、計算尺を使えることが一種の職人技だったわけです。
さらに「業界話」をすると……
航空機設計、建築、機械工学、電気工学などでは、昔の技術者が計算尺を使って設計計算をしていました。
NASAのアポロ計画の時代にも、計算尺は現場で使われていました。
もちろん大型コンピューターも存在していましたが、
「コンピューターがあるから計算尺はいらない」
という単純な世界ではありませんでした。
概算・桁のチェック・設計値の妥当性確認
などでは、計算尺が非常に便利だったのです。
さらに一段深くすると「平方根」は特殊ではない
ここが数学的に美しいところです。
我々は、
を特別扱いしがちですが、数学的には、
にすぎません。
同様に、
です。
そしてさらに、
なども、
と解釈できます。
例えば、
なら、
です。
つまり、
と考えると、かなり多くの公式が一気に統一されます。
そして「Log」は、さらに巨大な世界への入口
実は、
という式は、単なる「立方根の計算方法」ではありません。
これは、
指数関数 ↔ 対数関数
という数学の巨大な構造そのものです。
さらにここから、
というオイラーの公式に進むと、
という「複素数の対数」の世界へ入っていきます。
すると「平方根」「立方根」という話が、最終的には
や、
とつながってしまいます。
つまり、
「Rを2乗するとRになる数」ではなく「Rをn乗するとRになる数」を考える
ところから始めると、
根号 → 分数指数 → 対数 → 指数関数 → 複素数 → オイラーの公式
という、数学史でも非常に美しい一本の道筋が見えてきます。
特に「なぜコンピューターは sqrt() や pow() を高速に計算できるのか?」まで掘ると、Newton法・二分法・log/exp・浮動小数点・CPUの命令までつながって、かなり面白い「数学+コンピューター業界話」になります。
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